2015年12月17日木曜日

11月30日活動レポート

11月30日 活動レポート


しばらく更新が止まってしまい申し訳ありませんでした。

先週(11月23日)の活動を一度休止することになりました。
理由として、前期に行っていたプロジェクトと後期に新たに加わったプロジェクトの進行のモヤモヤについて調整を行うことが挙げられます。
 
 今やっていることがなんのためなのか?を各自が思い返すための時間を取ることで、一度未来研としてのあり方をリセットしようという安武先生からの案によるものです。





 今年度の総括として、個人の悩みの答えが何であるのか、という答えを見つける必要があることがわかりました。
去年までは少人数で外部に出る生徒も多く、人数のバランスが取れた状態でした。
しかし、今年は対照的に動きのある学生が少なく、上位学年が少ないせいか、動きのある学生にしか外部の反応がわからないという結果に至りました。
私自身にも言えることですが、今年の未来研の印象として外部に出て「わかった!」「ためになった!」という反応が以前と比べて少ないように感じます。
外部に出ている部員からの報告にも限界があり、やはり一番実感として得られるのは自分自身がその現場に赴き、直にそこの雰囲気や会話を聞いて感じることではないでしょうか。

それに対して、企業側からの求人が「答え」の一部として見えてきました。「UXができるひとが欲しい」という静岡での求人が去年より増えたというのが具体的な要素として挙げられます。
「常葉造形の学生って情報デザインができるんだ」と気がついた外部が増え、企業からの求人が増えている中UXは当たり前だと考える企業もありますが、対して珍しいと考える企業も少なからずいるような印象を受けます。
 静岡という街には新しいデザインがない。だから県内から若い人が出て行くのではないでしょうか。もし、静岡に残るのなら新しいデザインをつくるためにどうするか?を考えていくことが今後の私たちの課題になると思いました。

次にグラフィックレコーディング、RTDについてです。
「絵が描けることって本当にいいんだろうか?」という疑問が、最近未来研の、特にグラフィックレコーディングに携わっている人たちの間で意見が交わされています。
絵が描けるだけでは何もならない。グラフィックの力に頼りすぎていたことを反省しなければならないのではという声が聞こえました。
現在のグラフィックレコーディングのままではいけないのは、グラフィックの良さと悪さを兼ね備えた学びをしなければならないからです。
その為には、絵でごまかしていた本当は何を伝えたかったんだろう?という部分を伝えられる力がこれからグラフィックレコーディングを続けていく上で必要になる要素だと思います。


造形でやるUXの意味は。というお話の中で、可視化と調査の真ん中に居られることのあり方について、ということが挙げられました。
部活だから、先輩が言ったから、毎週集まるから……ではなく、ちゃっと作れるなら作ってしまおう。考えるのも大事だけど、手を動かして描くのも大事だということは常日頃先生からもご指摘があります。
さっとスケッチにする、さっと形にできる、そこからディスカッションをするところが本当は一番面白いのであり、未来研の醍醐味ではないのでしょうか。
古本先輩からは「未来研をやっていていいなと思うのは、授業と違って実際にある会社とプロジェクトをすることができるところ。仮想のもので膨らませたものを、実際にあるもので選別していく場所が未来研なんじゃないかな。」というお言葉がありました。
未来研をつまらないものにはしたくないという気持ちは先生先輩方をはじめ、未来研で何かしらを得たいと思う人にとってみんな共通に思っていることだと思います。

次に九州産業大学グラフィックレコーディングワークショップに行かれた、福士先輩からの報告がありました。
前半はボロボロだったが、後半にむけて振り出しに戻って考えてみた。3つの大学があつまる場所でできることとして、「造形学部以外の(経済学部など)考え方の比較ができること」を意識して「自由にやってみてください」と持ちかけた。
そこから発見があることもたくさんあった。という苦労した中にも、できたことへの実感が伝わる報告でした。
九州産業大学にいって感じたこととして、グラフィックってダメだな!!グラフィックって邪魔では?という、改めてグラフィックレコーディングのあり方を考える場面があったそうです。

これまでセミナーなどでグラフィックレコーディングをしていたが、グラフィックを入れることで余計な解釈を生み出してしまっていた、誤魔化してしまっていた。経済学部さんは純粋に情報を集めて情報を組んでいるところをみて、初歩的なところに立ち帰れたと思った。という今までではあまり経験のなかった、他大学との比較ができたことで自分たちのそもそもグラフィックレコーディングをする目的や立ち位置がはっきり見えた場になったのではないでしょうか。



次にHCDにいってきた水谷からの報告がありました。懇親会では仕事を受けるときはUIデザインだけの仕事はお断り。UXデザインからUIデザインに落とし込むようにしている。というお話を外部の方から聞いたそうです。
UIデザインをメインでやっていると掲げながらも、UXデザインを基軸に仕事をしている。他の参加者の方も、「UXを学んでいる学生がほしい」と仰っていた。今私たちのやっていることは(静岡ではわからないかもしれないが)、必要とされていると思った。という実際の外部からの求める学生像を具体的に聞ける機会になりました。

授業を受けることは確かに大切だけれど、仕方なく受けているのでは意味がない。卒業できるだけの単位は取るべきだけれど、平日ずっと大学にしかきていなくて、外に出ないのって意味がないし勿体無いと感じる。先生がインターンシップや説明会などを投稿しているけど、機会と興味があるのならば授業なんて放っておいていくべき。私は成安さんと話して福岡を見て帰った。という福士先輩からのお言葉もありました。
こうした経験を通して、より外に出て経験や実感を肌で感じようと意識的に視点を外に向ける人が出てきました。
そういった人たちが今の未来研にもっと増えることができれば、より活気のある部活になるのではないでしょうか。

先生からは、どの視点から見るかでこの話の捉え方は変わってくる。一番大事な視点は「自分がどうやって生きていくのか?」文科省が答えを出しており、学部生には専門力は必要としていない。専門性を通して人間性・人間力を身につけろと言っている。就活で聞かれるのは専門性でなく、「あなたは人間として何を身につけたのか?人間性の幅がどれほど広がったのか?」ということ。


「自分を壊せるか?」で変わるのでは。4年間で作り変え、壊す勇気や好奇心があるかないか。「やりたい、でも怖い」でなく「やりたい、でも怖い、でもやる!」という勇気があるのか。それがあればどんな業界でも通用する。たまたまあなたたちはUXやデザインの場にいるだけ。ただ、作り変えなくても良い。そういう人生もちゃんとある。
「グラレコ怖い」「シンポジウムはまだ早い」そこからどうしますか?と、未来研部員への投げかけがありました。

古本先輩からはその補足として、「新しいことを学びたい」なら「壊す」は必然的についてくる。「今早いな」を繰り返していると、どんどん後がなくなってくる。回数が少ない分、失敗が少ないのでそれに伴い、成功が少なくなる可能性もあるのでは。たくさん失敗した分だけ、最後に成功する。というお言葉をいただきました。


自分自身2年生も終わりも迎え、そろそろ「まだ早い」を使うのはやめなければいけない時期にきていることがわかりました。事実、同じ2年生内でも、実際に外部での成果を上げてきた人もいます。
その中で置いて行かれないように、あるいは追い抜く姿勢を保つことが、自分のためでも、未来研にも刺激を与えるのではないでしょうか。
本当に今変わらなければいけないのは自分なんだということが今回の活動報告を通して改めて感じました。



未来研の2年生は主体となって活動していた、静岡ダイバーシティ発見プロジェクトの展示会が明日から3日間行われます。静岡の中で多様な生き方をしている人にインタビューを行い、半年に渡り静岡の多様性の分析をしました。

★いろいろなのがいいところ展(略して、ところ展)
12/18(金)-20(日) ICNスペース

お時間がある方、近くを寄られた際には、ぜひお越しください。


未来研も井の中の蛙で自分たちの場所でやってるだけなのが現実です。頑張って続けていこうと思わないと始めたことも消えてしまう。楽な方へ楽な方へ流れてしまう今の未来研を変えるのは、これから執行部を引き継ぐ2年生になるのではないでしょうか。

2年 ビジュアルデザインコース 萩原園華

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