2015年5月29日金曜日

5月25日の活動レポート

◎内容
①はじめに
②ワイワイCAFE
③クリエイター講演会
④合宿参加者確認
⑤3510ランチ
⑥WS

今回はワイワイCAFEの報告やクリエイター講演会の会計報告などのお話がありました。
中でも3510ランチは今年度から始めた新しい活動なので主催してくださる木田先輩や責任者の川口も気合が入っています!
その後これからの未来研のプロジェクトの担当や内容の説明がありました。



福士先輩から5月23日に株式会社IMJにて行われたワイワイCAFEのグラフィックレコーディングの報告がありました。
今回は「ユーザーインタビュー入門」の著者5人のフリートークをロール紙に記録し、今までの人ごとの記録を取るという形ではなく全体の流れをと発言ごとの関係性を注意しながら記録に臨んだそうです。
しかし情報が足りないなど問題点があがったので今後改善していきたいと意気込みを含めた感想もいただきました。




クリエイター講演会の会計報告では広沢から報告があり、補足などを渡邉先輩からお話がありました。



合宿参加者の確認では名簿の最終メンバーが確定されました。名簿の中には新1年生もおり、今年の合宿も賑やかになりそうでとても楽しみです!



今年度から新しく始まる3510ランチという活動は主に今年度の未来研の「組織文化をはかる」「縦のつながりを強める」という目標達成を目的としています。
毎週水曜の昼休みに3510に集まり、未来研のメンバーが自由参加で先輩後輩関係なくお昼を食べながらコミュニケーションをはかります。
この活動は先輩後輩同士の仲を深める良い機会なのでたくさんの人に参加してもらいたいです!



安武先生から未来研の概要とこれからの未来研についてのお話がありました。

現在未来研の現状は専門書をしっかり読みUXを理解しているのは数名…しかし社会ではUXをしっかり理解している人が求められている。
社会ではサークルとしてUXを勉強しているのがすごいと思われているが、そろそろ本腰をいれて勉強しないとUXを学ばないと社会で通用しなくなるため、これからはプロジェクトとそれに役立つワークショップを並行させながら活動する。ということをお話してくださいました。

未来研でのUXの学びの変化
①プロジェクトによる実践
②専門書による理論
③チームワークによる共創




その後未来研がこれからのプロジェクトについてのプロジェクト案や担当などについてのお話がありました。
1年生も参加するような形になっていますので未来研全体でそれぞれのプログラムを進行していきます。
個々の情報共有も積極的にしたいです!



ここまでの説明での感想や疑問の共有も行いました。

1年生からは
「これから新しいことが始まるのでわくわくする」
「情報が一気に入ってきて情報の取捨選択ができず困惑している」と少し不安気にしている面も取られました。
2年生の視点では
「疑問が解消された」
「今まで消極的だった人にも急にも担当が決まったがそのおかげで身が引き締まった」
との感想がありました。
3年生からは主に1年生について
「1年生の理解度心配」
「1年生のわからないところが拾えない」
「3510ランチにきてほしい」
4年生は最上級生という立場から
「ゼミ室にいるので是非質問にきてほしい」
という言葉をいただきました。
1年生は明確に疑問を思っているというより「わからないところがわからないので質問できない」という感じでした。
去年の今頃私も同じ気持ちがあったので少しでもその気持ちを緩和させてあげたいです。
今年度は先輩たちと関わる機会がたくさんあるのでそれをたくさん有効活用してほしいです!





昨年度とは違い本格的に自主性が問われる活動になってきて改めて大学生にとって「学びとは」ということについてとても考えさせれました。
先生や先輩などの話を聞いていると本当の意味での「焦り」というものを感じずにはいられません。
しかし新プロジェクトも始まり新たなステップを踏むチャンスでもあるのでこれからの活動に自分がどう取り組むかがとても重要になってきそうです!

2年ビジュアルデザイン:田尾柚花

2015年5月24日日曜日

5月19日 第8回mirai Conference


今回の講師は株式会社レ・サンクの取締役、兼ミュージアムショップ事業責任者を務める田嶋孝成様です。

司会進行は田尾です。

まず始めに田嶋様の紹介です。

1979/8/5
静岡市生まれ静岡市育ち。
金沢工業大学大学院 経営工学修士。
国内大手SI会社にシステムエンジニアとして就職。企業向けのシステムを多数開発。
コンテンツワークス株式会社にてサービスディレクターとなり、
photobackなどのWebシステムの全体の設計を見ながらサービスの戦略や商品企画などを設計してく。
静岡に戻り、株式会社レ・サンクにて取締役 兼 CIO 兼 MS事業部責任者を務める。
静岡市立登呂博物館ではミュージアムショップ、静岡市立芹沢銈介美術館では売店などの事業も開始。
掛け持ちで株式会社HIEROPHANTにて取締役 兼 CIOを務める。




















講演では、よく質問される内容についてをお話しして下さいました。

【レ・サンクさんって何の会社ですか?】

デザイン会社です。
…広告デザイン、ビジネスツール、ビジネスプランニング、
イベント企画、システム開発、システムコンサル 他 多数

紙もやればweb、映像もやるし、文化施設展示などの空間もやる。


【最近はどんな仕事をしていますか?】

神棚を作っているメーカーさんの店舗展開
司法書士さん開業に伴う制作
洋服屋さんのWeb制作
おにぎり・お惣菜の店のロゴ&袖看板制作
各種視察(関東3ヶ所、シンガポール) など


【仕事の営業はどうやっていますか?】

今はキャパオーバー中で、ほぼしていない。


【社内にデザイナーは何人いますか?】

デザイナーはいません。
オペレーションレベルなら社内スタッフが、
クリエイティブレベルならフリーランスのプロと
一緒に作る。


【プロの条件って何ですか?】

プロとプロではない人の境目は考え方と姿勢にある。
プロは見ていること、考えていることが圧倒的に深い。

世界のほぼ全てのモノはデザイン(設計)されていて、
それには「目的・役割(機能)・ルール」がある。
プロはそれを深く考えているし、常に学んでいるし、
常にそこで生み出す苦労を続けている。
だから、そこのある程度の経験を持ったプロは何か
新しいモノを作るときの意思決定が早い。
そういった明確な行為がある。


















【最近のデザイン業界について教えてください。】

1、国内国外合わせて第一線では高度化

全体最適化を図る傾向にある。

デザインの高度化と融合(IoT)
書籍『融けるデザイン-ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論』
今までそれぞれの役割でそれぞれのプロダクトだったものが
どんどん融け合っているという内容の書籍。

実際にIotを体験したいなら…
東京都渋谷区 FabCafe Tokyoあたりがとっつきやすい。
Fab Lab…世の中のほぼ全てのものを作るを目標として、
3Dプリンタやレーザーカッターなどの個人で持つには
ちょっと大きい工作機械を備えたワークショップ。

FabCafeはカフェの中にそれがある場所。
その場を使っている企業さんもいる。
もし興味があれば触れてみるのも面白いかも。


2、産地×デザインは次のフェーズへ

生産者×クリエイターのある種のブーム。
2013年 産地とデザイン会議2013
プロジェクトのあり方を模索する動きが進んでいる。
今デザイナーはものを作るだけではなく、
ものを作るところから販売・流通までみるべきかどうか?

生産者は売り上げを伸ばしたくてクリエイターとやってみたがうまく市場にのらない。
→デザイナーがその責任のフォローをする。

これからは色々な人たちの力を借りていく形が主流になっていくかも。

3、クライアント受注型制作、サービスインフラが充実し、専門性の再定義へ。

〔サービスインフラが充実〕
・DTP環境の一般化と高機能化
・クラウドソーシングの台頭(時間・距離の障壁除去)
・プリントサービスの簡単化(Wab入稿、Word対応)
・オペレーターフリーランサーの増加
・制作単価の低下、国内人件費の相対的高騰


【大変ですか?】

不安の声はよく聞く。

価格的な話で当たり前な内容だけれども…
企業さんがかける広告宣伝費は売り上げの1%~5%くらい。
静岡の方向けにビジネス展開すると規模は縮小、
だから制作の単価はどうしても落ちてしまう。
静岡市民:71万人 東京都:1,355万人(約20倍に近い規模格差)
静岡市で1人集めると、東京では20人集まる。
ユニクロなどのグローバル企業だと年商が1兆、
そうすると広告費が600億円になる。



















こういったものはなくならない問題だから
そういう環境だと思って腹に落とす。

さらに言うとメディアが分散してきている。
昔はテレビCM一本だけでも認知度が変わったが、
現在はチラシ、ブログ、Web上の広告など細分化。
かけたお金とリターンがしっくりこない。

さらに…都内の山手線中吊り広告1本数で1000万人には告知がいく。
静岡だと自転車、自動車、バスなどを使って何処かへ行く人がいるため、
電車の中吊り広告だけというわけにはいかない。
ここでさらに広告の細分化されていく。

【負のスパイラルですか?地方のクリエイティブは危機?】

クリエイターとして働くなら不安が一番邪魔。
そんなことを考えていたら何も生み出せない。
さらに足を引っ張る要素は「今までこうだった」
ないがしろにしろというわけではないけど、
一旦リセットして考え直しましょう。

問題の答えとしては…
大丈夫。魔法のデザイン会社ならね。
株式会社レ・サンクが目指している一つの理想の形。

マーケティングの有名な格言
















ドリルが欲しいんじゃない、穴が欲しいんだ。

ドリルを買いに来た人は少なくとも何か目的があって、
あるサイズのある穴をあけたい。
だからドリルを売るにはの話をするのではなく、
今どういう穴が必要なのか、何を組み立てているのか、
材質は何なのか、直径はどのくらいか、コンセントが使える環境での使用かなどを話す。

デザインの分野でも同じような格言がある。

















橋をデザインするのではなく、河を渡るシステムを作れ
(PHILIPSデザイン・センター)

橋を何色にするかは解決に繋がらない。
お客さんは河を渡りたいだけであって、橋が必要なのか、船がいいのか。

クライアントが望むこと。
・フライヤーが欲しいんじゃない、イベントに集客したい
・店舗が欲しいんじゃない、売り上げを伸ばしたい
・Webが欲しいんじゃない、多くの人に知って欲しい
・カードが欲しいんじゃない、新規/リピーターを獲得したい
・新規事業が欲しいんじゃない、ビジネスを次へ進めたい…
How toに縛られない。その向こう側にある「何をしたいか」が一番大事。

「魔法のデザイン会社」というのはその結果を常に出し続けられる会社。

株式会社レ・サンクのキャッチコピー『あなたの隣で考えるデザイン会社』
「これいくらで作って」という会社よりも「こうしたらいいよって」という考える方向にシフトしている。




















という内容のお話をして頂きました。


続いて質疑応答です。









































Q.何故サービスデザインの方向へ?

経営工学を学んだ理由は社長になりたかったから。ただ、それがなれるなれないというよりも単純に何か会社を動かす、会社をやるということに対して興味があったから経営工学を学びに一旦金沢へ。
就職してエンジニアになった後、BtoBの仕事をしていて、色々な企業さんを見て、お客さんを相手にする仕事が魅力的に見えた。そしてphotobackというWebシステムのある会社に就職(BtoC)。


Q.何故静岡で株式会社を? 

実は株式会社レ・サンクは僕が作ったわけではない。言ってしまえば実家です。
4050歳くらいの頃に母親がやると言い出し、女性5人を集めて立ち上げたのが株式会社レ・サンク。うつったきっかけは母親の苦労を見てしまっていて、自分の持っている技術で何か手助けができないかということと、丁度子どもができて戻ってきたからという理由です。


Q.失敗して、責められたことってあるんですか? 

責められる経験はないです。
これはできる、これはできないをはっきりさせる。
実際に自分が手を動かすか動かさないかもあります。
その人の役割と責任、自分の役割と責任というようになんでもクリアにさせておく。
もし何かが起きたとして、自分がその役割を全うしていなかったら怒られるんでしょうけど。


Q.営業をしていないのにどうやってお仕事をもらっているのか?

嬉しい限りですね。なるべく自分たちが何かをやろうと思っている時には、目的をはっきりさせて、何が必要かという話をするじゃないですか。それで一緒に考えた上でやっているので、お客さんもそれに対して反省ができるし、自分たちもさらにそこに対してもう一言言える。全部を一回でやろうとすると、絶対にうまくいかないので、わかりやすい場所、分かりやすい工程で一回落としてあげるというのをちょっと意識してやっている。そうすると一回終わって、「次はこうしよう」となるとやはり次の制作へ、という形で繰り返しをやっているような気がします。


Q.静岡と東京のデザイナーの考え方の違いなどがあれば教えてください。

デザイナーの考え方の違いは実は地域性ではなく、デザイナーがいる周りの人たちに影響されるのがすごく大きいと思っています。真剣にやっている人のところには真剣な人が集まる。地域がどうこうというのは一連には言えないですけど、たしかに東京は不特定多数なので、すごく自立心の高い人は多いので、もしかしたら多いのかもしれないですね。























今回の講義では、考えるデザイン、最近のデザイン業界について
貴重なお話を聞かせていただきました。

田嶋様、お忙しいところありがとうございました。
また、ぜひ常葉大学に来ていただけたら嬉しいです!



そしてこの講演会へ来てくださった大勢の方々、お疲れさまでした。
次回のクリエイター講演会もお楽しみに!


デジタルデザインコース2年 松浦里恵




2015年5月21日木曜日

5月18日の活動レポート

◎内容
①はじめに
②HCD-Net/ARTOROのグラレコ報告
③KJ法の説明
④インタビューワークショップ2

本日の未来研では不在の安武先生に代わり、望月会長と樽本副会長が部活についての説明をしてくださいました。未来研では現在何をしているのか?から始まり、現在裏方で進行しつつある打ち合わせについてもお話がありました。


現在未来研内では「グラフィックレコーディング」というワードがよく飛び交いますが、これに触れたお話も出ました。本当に大切なのはグラレコができることではないとの内容でしたが、入部したばかりの一年生にとっても大切な話であったと思います。

樽本副会長や2年の小野寺からARTOROプロジェクトのお話も。

東京よりも登呂遺跡は近いことから、何か行動してみたい部員にはお勧め、とのこと。WSは楽しい現場であればいいな、と話すのは記録を担当した小野寺。

行動する事、それを省察することが大切であるとの話が毎週出ている未来研。これから活動していく部員も増えて行くのでは、と感じています。


ホワイトボードでグラフィックレコーディングを行う福士先輩(奥)、木田先輩(手前)。

その後はインタビューとKJ法を用いたWSを行いました。
前回の活動の際、チーム内で行ったインタビューのデータを用いてKJ法を行いました。

同じ話題に大してのインタビューでも各チームの結果は全く違ったものになっています。
煮詰まると他チームの様子を見て、そこから学ぶことで進展のあったチームも多くあったようです。

複数の他者からの視点を得る事で、理解や考察を深める部員もいました。

最後に「コミットメントカード」を全員で各々記入しました。
自分の今回のWSにおいての省察を行う事で次の活動へ活かして行く、というものです。振り返る事や次への目標を定める事で、部員の意識や活動にも変化が現れていくのではないでしょうか。
次回からの活動へ、経験を繋げて行く事が大切なのですね。


ビジュアルデザインコース2年:水谷みなも

2015年5月17日日曜日

5月11日の活動レポート


◎内容
①未来研の研究とは?(先生)
②合宿連絡(坂野)
③クリエーター講演会について(渡邊)
④インタビューワークショップ

本日は初めに来客の方や新一年生も来ていたのでもう一度未来研とは何か、現在学生がどのような事に取り組んでいるのかなどお話があった後合宿の連絡などがありました。




今回のワークショップは「インタビューワークショップ」です。
目的は「質問を繰り返し行う事でユーザーの隠れた想いや本当に求めていることを聞き出す」ことです。


ポイントは”はい・いいえ”で答えられる質問をするのではなく”なぜ?どうして?”といった深堀りをしていく形の質問をすることです。



質問をしあったりすることで一年生との仲も深まってきたように感じました!


来週はこの質問したことをグループでまとめていく予定です。みんながどんな意見を出しあえるのかとても楽しみです。




ビジュアルデザイン2年:田尾柚花