2014年4月26日土曜日

4/25 第3回mirai Conference



今年度一回目となる第2回、mirai Conferenceがついに始まりました!今回の講師は空間デザイナー+VMDインストラクターである繁田和美様です。



司会進行は前回と同じく3年樽本です。



まず始めに繁田様の紹介です。
静岡市出身で武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業後、ディスプレイ企画制作会社に就職。商業施設やメーカーブランドのVMDプランやディスプレイ制作を行い、現在は静岡でデザイン事務所「agave」を設立。

グランシップのウィンドウディスプレイや、焼津漁業共同組合 直営店 ヤイヅツナコープさんの正面大展示のディスプレイなど、静岡で活躍していらっしゃいます。

詳しくは下記のサイトを参照してください↓↓
shi-ka blog:http://shi-ka-s.jugem.jp/?cid=10
sakurahime project:http://sakuyahime.jp/?post_type=sakuyahime&p=742






次に繁田様の講演内容についてのお話です。

VMDとは、売り場づくりのノウハウ。まずお客様に興味を持ってもらいそこから関心を抱いてそのお店に入ってもらう。そしてそのお店を回遊してもらって欲しい商品を買ってもらうというその流れをつくってあげることがVMDである。

中川政七商店というお店があるが、コンセプトがしっかりしていて商品の細やかな部分まで手が行き届いているので、是非参考にしたいお店。また、東京でも新しくショッピングモールができると大体入っているので興味があると同時に、お店づくりがなかなか良いなと感じている。

もっと砕けてVMDとは何かと考えて感じる事は、お客様が買い物をしやすい売り場をつくる、そして自分がお客だったらどんな売り場が買い物をしやすいだろうと考え、そのお店に訪れたいと感じてもらえるような環境づくり。

自分が訪れたいお店はありますか?

実はそれらは視覚的にコントロールをされている。お店側がココをまずお客様に見てもって、そこからこの流れで入ってきて、ココで滞在してもらいこの商品を手に取り、買ってもらうという流れを色々なお店はつくっている。どうすればその流れをつくれるのかというのはVMDのノウハウに繋がっている。


というお話をお話ししていただきました。続いて質疑応答の時間がやって参りました。
内容は以下にまとめました。




Q.ディスプレイには色彩感覚も重要になってくると思いますが、何か資格はお持ちですか?

A.色彩検定2級をもっていますが、実際それが現場で直接的に役に立っている、という感じではない。VMDとは誰でも出来るノウハウを教えてくれる技術なので、デザインを勉強してる人だから出来るとか、センスがあるから出来るということではなくて、そういう知識がない人でも、ある一定のレベルをこなしてもらう為のノウハウであると考えている。それ以上を超えていくときにセンスが求められる。なのでVMDって何だろう?というのを体験してもらったりWSもできるので、そこで色使いだったりを、実際何かを触ってとか、色を選んでいって徐々に色使いが上手くなっていくということもあると思います。


Q.繁田さんが大学時代にやっていて良かったと思う事はなんですか?

A.大学では幅広い分野の講義を沢山受けることが出来たのでそれが一番良かったと思っている。そして、自分だけでは情報を得られないような事も、クラスを選んだりだとか、先生が自分のよく分からないこともすごく沢山教えてくれたり、分からないけど聞いてみる、分からないシャワーを浴び続けることが大学。そのときは分からない事でも、今になって分かることや、振り返って改めて調べてみたりということもある。仕事をしていて何かその話題知っている!ということが後々出てくるので、自分はよく分からないと思っていても、聞いたり見たりすることって大切だなと思う。

Q.VMDは一見、空間やモノをデザインされているように見えるんですけれども、もしかしたら従業員のサービスをデザインしたりだとか、お客様に対してどういう接客をするのかというような視点で考えている印象もあるんですけれども、そのあたりでどういうふうに考えているのでしょうか?

A.VMDと接客には密接な関係があると思う。しかし、人とモノとを一緒の空間で考えるとよく分からなくなるので、VMDのやり方としては、店員がいなくてもその場で買い物が出来ちゃうというシステムをつくっているので、そこにあまり接客をいれてしまうと少し違うのではないかという考え方もある。ところが実際に売り場をつくるのはそこで働いている人ではないだろうか。そのためお客様に対してこういうふうに買い物をしてほしいという気持ちがその売り場に出てしまう思う。だから、VMDと接客には繋がりがあると思っている。






質疑応答によりさらに深くお話が聞く事ができ、無事に講演会を終えました。
この講演会に携わった大勢の方々、お疲れさまでした。講演会に来てくださった方々からからは、また参加したいという声を多く頂き大変好評でした。


次回のクリエイター講演会もお楽しみに!


ビジュアルデザインコース2年福士夏季




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